電子タバコはどれがいいのか比較してみた件
タバコを吸う人の割合が減少し続けています。私も喫煙者ですがここ数年で禁煙を意識するようになりました。皆様の中には禁煙~電子タバコへ変えようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。というわけで今日は電子タバコについて調べてみました。
1.非喫煙者の割合の変化
たばこ産業の「2018年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は27.8%でした。 これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、約50年間で56ポイント減少したことになります。 年代別にみると、急激な喫煙率の減少傾向が見られる60歳以上は21.3%ですが、30歳代から50歳代はまだ35%前後を推移しており、一番高い年代は40歳代で35.5%でした。
これによると喫煙率は年々減少しています。タバコによる健康被害に関する研究が進み各種がんになる確率が非喫煙者に比べてどうかといった知識が一般の人に知れ渡ることで、禁煙に対する意識が高まったことも要因の一つとして反映した結果ではないかと思います。タバコを「吸っていたけどやめる人」や「吸い始めない人」が徐々に増えています。
最新たばこ情報|統計情報|成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)
2.電子タバコのムーブメントって
ここ2~3年で私の周りでもタバコから電子タバコへ切り替える人が急激に増えました。しかしながら10年程度前にも電子タバコのムーブメントがあったように記憶しています。結果的にそのときの流れでは電子タバコは定着しなかったのですが、近年の流れはそのときと比べると少しホンモノっぽい気がします。
少し調べてみるとどうやら10年ほど前の流れというのは2010年のたばこ増税のタイミングと一致する様ですね。そのとき私が今も吸っているマイセン(マイルドセブン)は300円から410円に値上げされました。かなり大幅な値上げで、テレビなどでも「どこまで値上げされたらタバコやめますか?」みたいな街頭インタビューをよく目にしました。さらにもう少し調べてみるとその後に電子タバコの安全性に関する報告がいくつかありました。
ここで少し推測も交えながらまとめると、2010年に増税されるタイミングで既存喫煙者が電子タバコへ切り替えるの動きは確かにあったのだけれども、よくよく考えたら安全性についてまだあんまりよく調べてないよね、ということで、じゃあよく知られるまでとりあえず電子タバコ化は保留しときましょうか、となって結果的にブームが収束した、というところじゃないでしょうか。
3.電子タバコ比較
現在は商品改良や研究開発が進んだこともあってか再び電子タバコが注目されつつあり、いくつかのメーカーから似たような商品が販売されていますが一体どこがどう違うのでしょうか?
まず加熱式と低温加熱式で大きく分類されます。通常の紙巻きタバコと比較して両者に共通して言えるのは充電が必要、灰が出ない、副流煙が出ない、ホルムアルデヒド等の有害物質の量が少ないことなどです。また吸うと煙の様なものが出ますが主成分は水蒸気と言われています。
加熱式はより(紙巻き)タバコに近く吸いごたえがある一方で有害物質の量は非加熱式と比べ多いです。非加熱式は吸いごたえは加熱式よりも少ないですが各種有害物質の量は少ないです。
個別にみた場合、アイコスは加熱式で初期投資額が一番高いにも関わらず一番売れています。フレーバーの種類は多い方で、互換品も多く出回っている様です。ホルダ形状はタバコに近く吸い口の部分はタバコと同じです。
グローも加熱式で、くわえ口の大きさがタバコと同じですが、本体形状は大きめで手のひらに収まる、といったイメージです。
プルームテックは低温加熱式で、サイズ感はかなりタバコに近いです。くわえ口はタバコより太くタバコよりもっと口をすぼめてくわえるイメージです。
あとドクターベイプは低温加熱式で、タバコ代替というよりはむしろ香りを楽しむ嗜好品、というふれこみです。ニコチン、タールとも含んでいません。
4.電子タバコは禁煙に有効か
例えばヘビースモーカーが病気等がきっかけで段階的に禁煙したい、といった場合に電子タバコにすることがあったりするのかもしれません。なぜなら電子タバコは通常の紙巻タバコと比較して有害物質の量が大きく低減されるためです。しかし電子タバコとはいえタバコはタバコ。健康被害が生じるリスクは0ではないと思います。そういう意味で禁煙を考える場合はスッパリやめるのが良いと個人的には思います。電子タバコを間に挟んでから禁煙にもっていこうというのは何か違和感を感じます。一方タバコをやめるつもりが全くない人にとっては、健康により良いという意味で電子タバコは周囲への影響を考えると有力な選択肢ではないでしょうか。
5.まとめ
・電子タバコは有害物質の量がかなり低減されている。
・吸いごたえは加熱式の方が大きい、低温加熱式はもの足りないという人も。
・いずれにせよ喫煙者本人、周囲の人の健康面を考えると紙巻タバコよりベター。
・一部の嗜好品を除き、本質的に禁煙のためのアイテムではない。