寅彦日記(仮)

何の変哲もない会社員がブログによる収入を得るまでに試行錯誤する記録を綴ります

医療紹介制度

 先日、ある症状がきっかけで総合病院を受診することになりました。

 その際に近所のかかりつけ医に紹介状を書いてもらったのですが、この紹介状の制度は私が子供の頃には無く、いつからか出来て今ではほとんどの人が知っている制度です。

 というわけで今日はふと気になったこの医療紹介制度について調べたことを書いてみようと思います。

 

 

1.紹介という制度について

 まず始めに医療紹介制度なる言葉は私が勝手に作った言葉で、実際にはざっと調べたところありません。しかしながら中小病院や診療所から大病院に「紹介」する、あるいは大病院から中小病院などに「逆紹介」する、という仕組みは確かに存在しているようです。これは医療保険制度改革の一環だそうです。

 詳細は下の政府広報オンラインがかなり分かりやすくまとめられています。 

紹介状なしで大病院を受診すると特別の料金がかかります。 診療所や病院を適切に使い分けましょう。 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

 この仕組みは規模の違うそれぞれの病院が持つ特徴を活かして地域住民に効率よく医療を提供できるようにしましょう、というものだそうです。例えば近所のかかりつけ医に診てもらっているんだけど中々なおらない。だから、より専門的な医療装置を持っている大病院に診てもらいましょう。また例えば大きなケガをして大病院に入院していたんだけれどもほぼほぼ回復したので、あとは自宅から近所の病院への通院で完治を目指しましょう。とかいった具合です。

 中小の病院から大病院へ「紹介状」なしで受診する場合は別途、料金(5000円以上の病院が決めた額)がかかるようです。上のリンク先ではデータに基づいて上手に説明がされていますが、私なりの解釈では、「みんなしょうもないケガとか病気でも大病院に行くもんだから大病院が混んでしょうがない。だから大病院に行くハードルを上げよう。そうすれば患者が分散するし収入も増えるし一石二鳥やん。」という感じです。

 ちなみに私の場合は春先からずっと通院治療を続けていましたがあまり良くならないので手術も視野に入れて一度大病院に行ってみては?とのことで近所のお医者さんに紹介状を書いてもらいましたので特別料金はかかりませんでした。一応ことわっておきますが、これで別にトクしたとは思っていません。

2.医療保険制度改革はいつから?

 ところでこの特別料金の制度自体は2016年度(4月1日)からだそうですが、「紹介」云々といった仕組みはもっと前からあったような気がします。というわけで少し時代を遡って調べてみることにしました。医療保険制度改革、という言葉ではありませんが、2003年に閣議決定された医療保険制度体系及び診療報酬体系に関する基本方針」というものがありました。これを受けた社会保障審議会医療保険部会(何か作業部会の様なものでしょうか?)が取りまとめた意見書(2005年)のタイトルで「医療保険制度改革」という言葉が登場しています。その意見書の中で医療機能の分化・連携という文言が見当たります。この部分がおそらく現在の「紹介」の仕組みに繋がってくるのではないでしょうか。

 2005年というと13年前、私が25歳、大学院生の頃です。う~ん、この頃から何か世間で言われ始めたといわれるとそんな気がしてきます。しかしながら大学院生の頃の私は研究室に籠って実験ばかりで世間とは隔絶されていたので。。。

 3.改革の今後

 は正直よく分かりませんが、今後は人口が減少しつつ老人の割合が増える、という状況が継続することはほぼ確実だと思います。その様な中で、医療保険制度改革はとても重要な課題だとは思いますが、個人的にはむしろ未来を担う子供たちが窮屈なおもいを感じずにのびのび育っていってくれることを願っています。そしてその環境を準備するために、なるべく長く自分が健康でいられるために今自分に出来ること、、、そう、、、病院に行ってきます!!

 

ではでは。